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麦工房ブログ

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新宿区高田馬場で建設中のアパート併設住宅S邸では
基礎工事が施工されています。

DSC_0360s.JPGコンクリートが打設された様子です。

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DSC_0375s.JPG型枠が外された様子です。
きれいに打ちあがっています。
来年から上部の構造が施工されます。

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新宿区高田馬場で建設中のS邸周辺の伝統文化をご紹介します。
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東京23区のほぼ中央に位置する新宿には、通産大臣指定の伝統工芸品でる東京染小紋、
東京手描友禅に代表される染色業が立地しています。

新宿といえば、ちかく超高層ビル群や繁華街のイメージばかりが強調されがちですが、
一方にはこういった伝統産業が地場産業として息づいているのです。
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 区内の染色業は、大正の中頃、神田川の瀬尾竜に目をつけた染色業者が高田馬場に
工場を新設、そこを独立した職人がさらに川の流れをさかのぼった場所に染工場を
開いたのが草分けです。

染色は水洗いなど多量の水が必要で、しかも水質によって染め上がりも変わってくるため、
水の選択は立地上の重要な要素でした。

大正12年の関東大震災の後になると、浅草や神田で営業していた染色業者が
移ってくるようになり、昭和に入って西武線が開通してからは、神田川、妙正寺川を
はさむようにして、その数もぐっとふえました。

そして、川筋の染工場の職人たちが川のあちこちで水洗いをするという風物詩が、
昭和30年代まで続きます。

 今日では、もはや河川での水洗いもかなわなくなり、地下水などが利用されていますが、
神田川がそのかたちを変えながらも流れを絶やさぬように、この染色業も、代々の技と
歴史を絶やさずに今日に至っています

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S邸のお施主の家でも、この伝統工芸「手描き友禅」の一つの工程である糊おきの作業に携わっていました。

(参考:「染の王国・新宿」新宿区染色協議会)



サービス付き高齢者向け住宅 萩まち荘はいよいよ完成します。
後は、外構工事を残すだけです。

hagimachi128-3.jpg建物は和風の外観になりました。
この地域に古くからある建物の
イメージをデザインに取り入れる事で
親しみのある表情の建物になりました。


hagimachi128-2.jpg正面から見た様子です。
2階の出窓の瓦屋根が印象的です。

hagimachi128-1.jpg隣の麦工房では
デイサービスへの改装工事がこれから
本格的に始まります。
萩まち荘とデイサービスとで充実した
福祉コンプレックスが出来上がります。


hagimachi128-4.jpg萩まち荘の1階ラウンジの様子です。
まだ、家具は入っていませんが、
食事室と居間として使われる部屋です。
南側には一部畳敷きの喫茶コーナーが
あります。
ラウンジの西側はヘルパーステーションがあり、
ご入居の方々のお世話をいたします。


hagimachi128-5.jpg2階の吹き抜けの様子です。
大きな丸い照明が印象的です。


hagimachi128-6.jpg個室の様子です。
大きな窓ついた明るい部屋です。
これからカーテン・レースが取りつけられます。
また、竣工後に介護用ベッドが設置されます。

萩まち荘のホームページはこちらからどうぞ。



新宿高田馬場で計画が進められていたS邸の工事が始まりました。

sakurai%20before.jpg戦後間もなく建てられた住宅でした。
思い出のたくさん詰まった建物でしたが
機能が重視された近代的な建物に生まれ変わります。


sakurai%20shikichi.jpg建物が撤去され更地になりました。

sakurai%20haikinn1.jpg鋼管杭が42本打ちこまれ、
地盤改良がおこなわれました。
写真はその上に施工される基礎の
配筋の様子です。



sakurai%20haikin2.jpg縦横にたくさん入った鉄筋によって
安全な建物になります。



サービス付き高齢者向け住宅 「萩まち荘」では建物の正面の外装材施工のため
足場が設置され、さらに養生用のシートが張られました。

hagimachi%20duomo.jpg夕日が当たっている様子です。
ヨーロッパの教会建築のようになっていたので
思わずシャッターを押しました。
この町のシンボルになるように、
運営面もしっかりして行こうと思います。


%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%8EDUOMO.jpgミラノのドーモの外観です。
私たちが1年半過ごしたミラノのシンボルでした。




サービス付き高齢者向け住宅 「萩まち荘」の外観が施工されています。

建設資材の搬入等によって仕上げが遅れていた正面でしたが、
雁木(1階の庇)と2階の庇の下地ができました。

hagimachi%20facade1.jpg2階出窓の庇には瓦が葺かれます。
外装材が施工されると、親しみのある和風の
外観の建物になります。

hagimachi%20shiagemae%20fasado1.jpg側面から見た様子です。
建物に少しずつ表情か現れてきました。


hagimachi%20facade%20portico.jpg1階の玄関前には列柱で支えられた雁木があります。
この柱は18cm角の太さで、
民家の大黒柱サイズです天気の悪いときは、
この下を通り、隣のデイサービスに
通うこともできます。



サービス付き高齢者向け住宅 萩まち荘はいよいよ仕上の段階です。

hagimachi%20shoumen%20shiagemae.jpg仕上げが最後になっていた建物の正面は、
足場がかけられ、工事が始まります。
1階部分の庇や、2階の霧除け、瓦葺庇も
取りつけられ、表情豊かな建物に変身します。

建物の内部は最終的な仕上げを行っています。

1階は壁や天井のクロス張り、床のクッションシートが施工されます。

hagimachi%20shiagemae%20hall1.jpg1階の食堂兼居間です。
御入居の皆様が食事をされたり日中を
過ごす部屋です。
サッシには障子が入り、落ちついたインテリアになります。

hagimachi%20shiagemae%20hall2.jpg1階の食堂から、個々の居室がある
廊下を見たところです。
廊下に面して特殊浴室や、厨房も並んでいます。

hagimachi%20shiagemae%20hall3.jpg食堂兼居間の一角にある
キッチンから部屋全体を見たところです。
キッチンの前には畳コーナーもあり、
くつろぎの場になります。

2階はすでに壁や天井のクロス、塗装工事が終わっています。

hagimachi%20shiagemae%202f1.jpg幅の広い中廊下に面して、
各居室が並んでいます。
シックな落ち着いた色遣いのインテリアです。

廊下の中央部には、
屋根からの光が降り注ぐ吹き抜けがあます。

hagimachi%20shiagemae%202f2.jpg廊下から居室を見たところです。
外からたくさん光が入り、明るい部屋になっています。



サービス付き高齢者向け住宅「萩まち荘」はツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)で
つくられています。
この工法は、一般的に見て、木製軸組工法(在来工法)よりも安全であると、
私たちは考えています。

群馬県でこの構造の建物をメインに設計している事務所は、
私たちだけなので、この機会にご説明いたします。

在来工法とツーバイフォーの構造

柱と梁、そして筋違い(すじかい)により構成される在来工法(木製軸組工法)と異なり、
枠組壁工法は、木製の壁パネルを作り組み立てていく工法です。

在来工法がマッチ棒で作られた箱としますと、
四方がボール紙でできた箱のような構造体がツーバイフォーです。

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(朝日新聞より)


地震に対する強さ

マグニチュード7.2、震度7の阪神淡路大震災では、
ツーバイフォー住宅約8000棟のうち、全壊はゼロ、地盤液状化による半壊が2棟、
また、内部の床のねじれ、不陸の発生した建物は16棟あるものの、
そのままの居住に支障がない状態でした。
(日本ツーバイフォー建築協会 震災被害程度調査報告による)


2011年の東北地方太平洋沖地震のとき、私たちの設計したツーバイフォーの建物では
その安全性が、検証されました。
一軒の家も、棚から物が落ちることもなく安心していられたとのことです。

これは、地震力が建物に加わっても、
構造の一箇所に力が集中しないため、強いからです。

また、施工面からも、枠組壁工法では構造材や釘、金物のサイズ、
施工方法・使用箇所について、細かく規定されています。

そのため、まじめな施工業者であれば、規定に忠実に施工することで、
安定した構造強度が得られることになります。


火災に対する安全性

損害保険各社は、在来工法より焼損する可能性が低いとして、
割安な保険料を設定しています。

ある大手損保会社では、東京墨田区などではツーバイフォー住宅の保険料は
在来工法の木造(木製サイディング張り)の建物が36,600円なのに対して
17,600円と半分以下になっています。(平成18年12月10朝日新聞記事から)

なぜかと言うと、壁や床の両側に合板と石膏ボードが張られているため
『ファイヤーストップ構造』になり、空気の流れを遮断し、
火が燃え広がるのを食い止めます。

また、床や壁の内部は床根太、枠組材などが一定間隔で組まれているため、
防火上の区画がいつも作られている構造にり、火災の進行が遅く、
初期消火の可能性が高くなります。


建物のデザイン性

枠組壁工法は壁を多く作らなければいけないため、
設計の自由度がないと言う話をたまに耳にしますが、
耐力壁をバランスよく配置し、窓の開口部は一定のルールに基づいていれば
自由度を阻害する要因にはならないと思います。

具体的には一箇所の開口部の幅が4mまで、
構造区画の1壁面にあけられる開口幅は3/4までです。

私たちは、壁量の多いツーバイフォーならでは特徴を利用し、
建物のファザードに重厚感を持たせています。




サービス付き高齢者向け住宅「萩まち荘」のフレーミング工事の様子です。

hagimachi%20tatekata2-0.jpg敷地の南側、1階のフレーミング工事です。
すでに完了した北側部分はブルーシートで覆われています。

hagimachi%20tatekata2-0-1.jpg2階の壁が立ち上がりました。
鉄骨のエレベータシャフトは隠れてしまいました。

hagimachi%20tatekata2-0-2.jpg道路側の壁ができました。
屋根の軒部分が作られています。
出窓の庇と霧除けが付くことで
表情豊かな建物になる予定です。

hagimachi%20tatekata2-1.jpg前面道路の西側から撮った写真です。
2階奥のハイサイドライト(高窓)が見えます。

hagimachi%20tatekata2-2.jpg前面道路東側からの様子です。
右がデザインスタジオ麦工房です。
萩まち荘が完成した後に
デイサービスに改造されます。


hagimachi%20tatekata2-3.jpg萩まち荘1階の食堂の様子です。
高い天井の部屋です。
掃きだし窓には障子が付くことになっています。
前の道路の喧騒が感じられない
落ちついた部屋になります。



サービス付き高齢者向け住宅萩まち荘では、現在フレーミング工事が行われています。
ツーバイフォー工法では、建て方のことをフレーミング工事といいます。

壁や床、屋根が、製材と合板によるパネルで構成されているため
このような呼び方になるのです。

hagimachi%20ikki%201.jpg建物の北側半分が最初にできました。
この建物は、奥行きが40mほどあります。
はじめに、クレーン車を敷地の中ほどにして設置し
北側半分を建設します。
次にクレーン車を道路側に移し、南側半分を造ります。

hagimachi%20ikki2.jpg全面道路から、建物を斜めに写した様子です。
エレベーターシャフトの鉄骨を鐘楼に見立てると、
まるで、ヨーロッパの教会を連想させる外観に
なっています。

hagimachi%20ikki3.jpgできた部分の写真です。
たくさんの木材が使用され
頑丈な構造になっていることが分かります。

在来工法とは異なり、筋かいが見当たりませんが、
全ての外壁と耐力壁に合板を張り、さらに、
内壁にも全てボードを張ることで、
筋かいを使った場合よりも、より強い建物になります。

hagimachi%20ikki4.jpg2階の廊下部分です。
廊下の突き当たり(北側)には大きな窓があり
街並みの向こうに、赤城山が見えます。

9月中旬にはフレーミング工事が終わり、建物の外観が現れます。