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麦工房ブログ

2010年06月 アーカイブ

前橋市の郊外に計画中のM家住宅では、家相チェックを行いプランニングに反映しています。

家相は、東西南北を基本に暦などを含め、太陽と大地と季節などを考慮し、
自然に左右される環境下で、穏やかな生活ができるように、
経験から割り出した知恵といえます。

建築技術や冷暖房衛生設備が発達した今日、かつてのように生活が、
自然に大きく影響を受けることは無くなり、
家相を気にする必要はなくなってきています。

しかし、理屈では分かっていても、ちょっと気になるのが家相の不思議なところです。

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当初計画案
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変更後の計画案

M家住宅では、

家相の視点から:
1)当初の計画案で東にあった玄関を南東に移動する。 ・・・吉
2)敷地内の東にある建物より高くする。       ・・・吉
3)平面図の北西側にあった欠損をなくす。     ・・・吉

建築計画上の1)~3)の解釈:

1)この建物の東側には2階建ての倉庫があり、玄関を東側に設けた場合、アプローチから建物の入口が
  分かりにくい位置にありました。
  玄関を南東側に設置することで、道路から奥まった建物ですが、玄関がわかり易くなりました。

2)東側の倉庫は背が高いのですが、計画の建物を倉庫より高くすることでヒエラルキー(敷地内の建物の優位性)を
  表現しています。
  具体的には、2階サンルームの空気抜きの小屋根を上に付けることで、建物の高さを上げることになりました。

3)建物は、平面的に矩形のほうが構造的に安定しているのですが、その考えに基づき、北西部分のヘコミを
  なくしました。
  
家相と論理性を合わせ計画の変更が行われたわけです。

麦工房では家相についても、必要に応じてチェックしています。




建設中のK邸では、外壁に透湿防水紙が貼られ
外装工事がスタートします。

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サンルームの屋根にガラスが張られました。
今までシートで覆われ暗かった室内は、とても明るくなりました。

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サンルームを室内から見上げた様子



上棟を5月22日に終えたK邸では屋根工事が施工されています。

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2寸勾配(2/10)の緩勾配なので、漏水対策と材料の劣化を考慮し、
ガルバリューム鋼板の縦はぜ葺きにしてあります。

大屋根の雨水を受ける軒樋は巾90cmもあり、FRPでつくられました。