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麦工房ブログ

2010年03月 アーカイブ

前橋近郊の農村部に計画中のM家住宅です。

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この家は、若いご夫婦とご両親、そして祖母の2世帯
3世代が住むために計画されています。

嗜好やライフスタイルが多様化している今日、
従来の家づくりでは、この住宅のように構成する
家族が複数の場合、住まい手それぞれが
満足できない状況が想定されます。

この家では、若いご夫婦はモダニズム住宅を、ご両親は和風住宅を求められていました。

住宅を計画をはじめるにあたって、それぞれの世帯ごとに大切にしている事項やライフスタイル、
2世帯相互の接点や土地利用の考え方を明確にすることで、家づくりのコンセプトを策定しました。

その結果、外観は農村地域の文脈から瓦・左官・木素材等を使った品格のある家にすることになり、
内部は、1階に住まう世帯と2階に住まう世帯それぞれの嗜好に応じてデザインされます。

また、住宅設備に関しては、世帯に関係なく、床暖房やオール電化など快適性が追求されることのなりました。



K邸では基礎の配筋工事が行われています。

K%E9%82%B8%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E9%85%8D%E7%AD%8B%E5%B7%A5%E4%BA%8B.jpg来週には、コンクリートが打設されますが、
それに先立って「あんしん住宅瑕疵保険」の検査が
行われます。

この保険は昨年10月に施行された住宅瑕疵担保
履行法によるもので、構造耐力上主要な部分
および雨水侵入を防止に関する10年の瑕疵担保、
および、建設後に建設会社の倒産した
場合であっても瑕疵の補修費用が
補填される仕組みです。

この法律により、新築建物には、いままで以上の
安心が得られるようになりました。



2月の最終週、イタリアのミラノに出張してきました。

%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%8EDUOMO.jpgかつて2年ほど滞在していたイタリアですが、
今回は、設計活動と文化活動を行う事務所設立を
視野において、ミラノの現況を調査することが
目的でした。

以前通っていたデザイン事務所のトップに会うことと、
親しかったアパートの大家さんに会って話を聞くこと、
慣れ親しんだVIA PADOVAの町並みやミラノ中心部の
様子を見ることなど、3日間の強行軍でしたが
現況を把握することができました。
ミラノ大聖堂


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ミラノの中心街は、モデルさんらしき人たちが
闊歩していて、さすが、ファッションの中心という
印象でした。

しかし、ご多分にもれずイタリアの不況もすごく
デザイン事務所も悪戦苦闘しているようでした。
また、移民の人たちが増えているようで
治安もあまり良くないようでした。
サンタンブロージョ教会内ポルティコ

%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%8EHTL%E3%81%8B%E3%82%89.jpg素晴らしいデザインは、社会的・経済的に
安定した所に生まれますが、
現在のイタリアの状況では、
私たちの活動目的を果たすことができないと
判断しました。

再度、作戦を練り直して、
イタリア進出を試みることになりました。
ホテルから見た町の様子




K邸では現在土工事が行われています。

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この地域はかつて利根川河川敷だったため
玉石混じりの砂礫層が5m以上あり、
良好な地盤になっています。

地面から50cmのところの支持地盤を確認したうえで
基礎下の砕石が敷かれ転圧されています。



K邸の地鎮祭が行われました。

降り続いた雨もピッたと止み、天気予報に反して、
儀式の間は、暖かな春の日差しが降り注いでしました。

祭壇に向かって頭を下げる私たちの背中は暑いぐらいでした。

不思議ですが
良い家ができるときは、
地鎮祭の時からこのようなことがあります。

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地鎮祭は、工事に先立ち、土地の神様を祝って
敷地を清め、工事の安全と建物の末永い加護を
願う祭りです。

お施主のKさんとD建設会社、そして
私たち設計事務所が良い建物の完成と、
これから始まる工事の安全を祈願しました。