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麦工房ブログ

2013年07月 アーカイブ

萩まち荘では、土間の配筋が終わり、コンクリートが打設されました。

hagimachi%20domahaikin1.jpg左の写真は、土間配筋の様子です。
この建物の基礎は布基礎になっており、
外周のコンクリート立ち上がりができた後に
土間部分の工事が行われます。

hagimachi%20domahaikin2.jpg土間の一部は、床暖房用の配線が行われています。
1階食堂・居間、浴室、トイレ、ヘルパーステーションが
床暖房の範囲になっています。
深夜電力を利用し、夜間にコンクリートを温め、
日中は蓄熱されたコンクリートの熱で床が暖かく
なります。

hagimachi%20domakon.jpgコンクリートは打設前に品質検査が行われます。
スランプ試験による流動性チェック、
空気量測定による連行空気性能チェック、
コンクリートの適正打設温度チェック、
そして、コンクリートの試験体を採取しました。
この試験体は1週間後と4週間後に圧縮試験を行い
強度を確認します。

構造的な安全性を絶えずチェックしています。

hagimachi%20domakon2.jpg左の写真はコンクリート打設の様子です。
来月からはいよいよ木造の躯体工事が
始まります。




萩まち荘の基礎工事では、地面から60cm~1m程根切工事(地面を掘る工事)が行われました。

かつてこの土地にあった、住宅の基礎や、青果市場の基礎の一部などが見つかりました。
建設会社としては、廃棄物として処分しなければならない、やな物なのですが、
この土地の歴史に触れることができる楽しみもあります。

そんな中、地中から面白いものが見つかりました。
hagimachi%20so-da%20bin.jpg

透明なガラスの瓶です。
ガラスが厚く、ずっしりと重い瓶でした。

肩の部分にはKINSENとローマ字で書かれており、
底に近い部分には日本麦酒鑛泉株式会社とかかれていました。

早速ネットで調べてみると、1921年~1933年(大正から昭和の初期)の間に製造されたサイダーの瓶だと判明しました。

建物をつくるということは、歴史の上に、新しい歴史を創造することなのだと気づいた瞬間でした。

「日本麦酒鑛泉 1921年根津嘉一郎が経営する加富登麦酒(カブトビール。愛知県半田市)が帝国鉱泉(三ツ矢シャンペンサイダー)と日本製壜(山本為三郎創業の製ビン会社)を合併して成立。1925年横浜の金線飲料を合併。ユニオンビールを主力商品とし、カブトビール、三ツ矢シャンペンサイダー、金線サイダーを製造販売していた。特に大日本麦酒とは激しい販売競争を繰り広げたが、1933年に大日本麦酒に合併。」




現在、基礎工事が進められている萩まち荘では、配筋工事が終了しました。

hagimachi%20haikin1.jpg三中前の通りからの様子

hagimachi%20haikin2.jpg敷地北側の通りからの様子

1階部分だけでも500㎡(約150坪)あり、とても大きな建物です。

配筋検査を隅から隅まで行うのは大変ですが、
入居される皆さまが安心して住まうことができる建物にするため、日々奮闘しています。



サービス付き高齢者向け住宅「萩まち荘」では、RC基礎を施工するための地業が進んでいます。

hagimachi%20jigyou.jpg
配水管が沢山立ち上がっています。
特殊浴室・ユニットバスのほか
各住戸には、洗面台やトイレ設備があり
給排水設備が充実しています。

地面にある丸い模様は、地盤改良のために打設した600φの杭の上部です。
地中の地盤にしっかりと建物が乗るような安全な構造です。

また、萩まち荘は2階建てですが、エレベーターがあります。

hagimachi%20EVkiso.jpg

写真は、エレベーターを支える鉄骨構造の柱の基礎
部分です。
配筋作業が行われているところです。
作業終了後、配筋検査を行ない施工状況のチェックを行います。

設計事務所でもある私たちは、地震や台風にも安全な建物を追求しています。