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麦工房ブログ

オープンハウスの問い合わせがよくあるのですが、
私たちはオープンハウスを行っていません。

それは「いま、住宅が狙われている。」からです。

住宅への侵入犯罪の状況を下図は示しています。

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住宅の中では、一戸建住宅への侵入が多く、その犯罪内容も巧妙かつ凶悪化しているようです。
また、2007年に発生した侵入窃盗は、全国で17万件を超えています。
その6割にあたる約10万件が住宅への侵入で、住宅防犯の重要性が読み取れます。

近年、警備保障会社のマーケットは、事務所・商店から住宅に替わってきているのは、
このような実態にもとづいています。


このような状況にあって、オープンハウスを行うことは、
不特定の人に住まいを公開するわけですから危険をはらんでいます。

たとえ、訪問者に住所氏名を記述してもらっても、
その家の情報は、第3者に伝わります。

「今日、○○町に新築された家を見てきたのよ。リビングがここにあって、
寝室は2階のここ、窓はこうなっていたわ。」などと聞いたことがあると思います。
家の情報は容易に第3者に流れてしまいます。

間取りに加え、施錠方法、セキュリティーのレベル等、外部には絶対に流したくない
情報です。

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侵入者の側から見ますと、目的の場所にいかにして短時間に到達し目的を果たすか。
あるいは、「居空き」のような住宅侵入盗の場合は、その家の死角はどこか。
事前に知りたいと思うはずです。
(「居空き」とは在宅時の隙を狙って侵入する方法です。)


営業戦略としてオープンハウスを積極的に行っている会社もありますが、

そこには
会社の収益>お住まいになる方の安全
という図式があります。


オープンハウスをきっかけにして設計を依頼してしまった場合、
次に自分たちの家がオープンハウスによって危険に曝されることを認識しておくことが
必要です。


デザインスタジオ麦工房はプライバシーポリシーを掲げています。

これは、私たちはお施主様を守ることを第一義に考えているからです。
個人情報を保護し、お施主様の安全を守ることと、同じ視点に立ちオープンハウスをしないのです。