薬風の家(2006年08月)
薬風の家
新築
所在地:東京都東久留米市
竣工:2006年8月
床面積:115.94平方メートル
構造・階数:木造2階建
ホームエレベーターでより快適に
この建物の敷地は、45年前に開発された150平方メートル弱(45坪)の小規模な区画です。
周辺の住宅も基準法ぎりぎりに建てられ、敷地を取り囲んでいます。
しかし、敷地の東側はコンクリート塀が迫っているものの、緩やかに下る傾斜地の先には、
大きな樹木に囲われた氷川神社の社が、見え隠れしています。
家族の生活の中心であるLDKと和室を2階にし、東側の景観を100%楽しめるようにしました。
神社の側から吹いてくる風は、東京都内の住宅街に住んでいることを、
忘れさせてくれるほど、心地よいものです。
1階には、個室と浴室などの水廻りがあります。
建て主は、すでに高齢の域に達しているご夫婦と、娘さんの3人です。
将来のことを考慮し、玄関先のスロープ・段差解消など、徹底したバリアフリーになっています。
また、ホームエレベーターを設置することで、快適に1階と2階を行き来できます。
お年をめされた方にとって、新築住宅に住むことは環境の変化が大きく、
ストレスによって体を壊すことが少なからずあります。
その危険を回避するため、頻繁な設計打合せや、模型によるイメージトレーニングで、
住宅の内容を理解していただき、ストレスの軽減を図りました。
新築前の建物の様子
見晴らしの良い2階部分には
個室があり、窓が一つあるだけで
ロケーションの良さが活かされて
いませんでした。
周囲の環境を考慮することで
素晴らしい家ができます。